こんにちは!!
佐藤です|д゚)
今回は、「オスグット」について書いていこうと思います!!
よく耳にする名前ですよね(+_+)正式には「オスグット・シュラッター病」です。オスグットは小学生高学年頃から中学生の著しく身長が伸びる時期の男子に起こりやすいのもです。よく「成長痛」とも聞きますよね!!しかし、実際のところ「成長痛」ではないんです(*_*)今回は、そのオスグットについて書いていこうと思います。現在、オスグットによって悩んでいる学生やこれから成長期に差し掛かる学生、保護者の方に少しでも知識として役立ててほしいです( `ー´)ノ
Ⅰ:「オスグット」とは??
オスグットとは、ももの前の筋肉「大腿四頭筋」の使い過ぎによって、筋肉の付着部である骨の部分(脛骨粗面)が引っ張られることで、痛みがでます。『ボールを蹴る』『ジャンプする』『走る』の動作で強い力を発揮する「人体の筋肉で一番大きな筋肉」です!!その為、強い力を繰り返すことで、筋肉はもちろん、筋肉の付着部にかなりの負荷がかかることになります。。。小学生~中学生は成長期ですので、骨も完全に出来上がっていません。骨が未完成の状態で強い負荷をかけると、骨に影響が出そうなのは何となく想像つきますよね??個人差はありますが、オスグットの人の膝を見てみると膝のお皿の少し下の辺りでボコッと隆起しているのが確認できます。また、重度のものになると膨隆部が耐え切れず、剥がれてしまう(剥離骨折)こともあります。
Ⅱ:「成長痛」との違いは??
よく勘違いされる「オスグット」と「成長痛」は、痛みを訴える場所は同じ「膝」でも原因や症状が違います。オスグットの場合は、原因としては上記でも書いたように「使い過ぎ」による『骨』への負担が原因です。症状では、正座不可、骨の膨隆、膨隆部の熱感・腫脹・圧痛が診られ、スポーツ時痛や終えた後も痛みが残ります。成長痛の場合は、原因は急激な「骨」の成長が関係しています。産まれてから約18歳位までの骨には「骨端軟骨」というものが存在し、この骨端軟骨が伸びることで骨の長さが変わります。成長期にはこの骨端軟骨が非常に活発になることで、急激に身長が伸びる訳です。その為、急激に骨が伸びることで、筋肉が追い付いていけず、引っ張られて痛みが出る仕組みになっています。症状としては、身長は夜に伸びるので「夜間痛」がこの成長痛の特徴です。オスグットと違いスポーツ後の痛みも残りません。ポイントとしては、『筋肉』に引っ張られて『骨』が痛むのが『オスグット』。『骨』によって『筋肉』が引っ張られて痛むのが『成長痛』。まったく反対の原因です(*_*)しかし、どちらも成長期で痛み始め、成長が終わると痛まなくなることが多いので間違えてしまうのかもしれません。
Ⅲ:オスグットにならない為には・・・
上記でも書いたように、「使い過ぎ」によって、筋肉が硬くなり骨にストレスをかけるので、まずは使い過ぎを防ぐことで予防出来ます!!練習時間や内容を改善することでリスクを減らすことが出来ます。次に、筋肉が硬くなっているので柔軟性をつけることです!!オスグットで悩んでいる子の大腿四頭筋はめちゃくちゃ硬くなっています。。。(-_-)学生の皆さん、正座しながら背中を床につけられますか??キツかったり、つかない人は大腿四頭筋が硬いです。「自分はオスグットじゃないから大丈夫」と思わないでくださいね(+_+)硬ければパフォーマンス低下や大きなケガにつながります!!
Ⅳ:対策
まずは、スポーツ活動を中止して安静にすることが痛みをなくすには望ましいです。症状が出ているうちは安静にして治療に専念することが早期回復につながります。症状が強い状態の時は、膝を曲げるにも痛みを強く感じてしまいますが、回復してくるとある程度曲げられるようになってきます。その時期位からは、「ストレッチ」を出来るだけしてほしいです。学生さんに多いのが、「接骨院で治療しているから」と家や活動場所でのストレッチをしていなかったり、簡単に済ませている子がとても多いです。。。正直に言えば、「それでは絶対よくなりません!!」厳しく言えば、「考えが甘いです」オスグットに限る事ではないですが、筋肉の硬さが原因となるケガや痛みは、今まで自分がケアを怠ってきた証拠です。自分でもしっかりケアをしましょう!!また、親御さんも協力してあげて下さい!!
好きなスポーツを続けていくには、練習だけでなく食事や休養、ケアも必要です。ケガでスポーツが出来なくならないように、スポーツをしていない時の時間の使い方を考えてみてください。パフォーマンス向上にもつながります!!
分からないこと、聞きたいことなどあればお気軽にスタッフまで(^^)/