いつのまにか骨折

こんにちは!!

佐藤です|д゚)

今回は、「いつのまにか骨折」について書いていこうと思います。

いつのまにか骨折とは…「脊椎圧迫骨折」のことを言います。脊椎圧迫骨折は、20年前くらいまでは若い人が高所から臀部で着地し、強打した時に診られる骨折でしたが、近年は高齢化が進んだことで、骨粗鬆症による高齢者の骨折となっています。

骨粗鬆症による骨の脆弱が原因として多いです。寝返り、起床時、腰を曲げて物を持ち上げる、しりもち、くしゃみ、咳で骨折が起こりやすいと言われています。圧迫骨折は、椎骨の椎体という所が、折れるというよりも潰れると考えてもらった方が分かりやすいと思います。高齢者の方で、背中が曲がってきている人、身長が若い時に比べ縮んだ人は圧迫骨折をしている可能性が高いです。人は40歳以降は10年で約1cm縮むといわれており、これは加齢によるもので仕方ないことなのです。原因として「椎間板の水分が減り、潰れたり変形してきた」「筋肉の衰え等からくる姿勢不良」「圧迫骨折」があげられます。骨折でなくとも身長は縮んでしまうものですが、圧迫骨折の場合には、急に1cm以上縮んだりすることがあります。毎年、健康診断の時に測り覚えておくと変化に気が付けますね!!他にも、病的原因として「転移性骨腫瘍」があります。これは、ほかの臓器から転位してきた「悪性腫瘍」が椎骨に転位してしまったせいで、骨が脆くなり、折れてしまうことがあります。この転移性骨腫瘍は、椎骨に転位しやすいといわれています。

症状としては、「いつのまにか骨折」と言われるくらいですので、「痛み」を感じない場合や、激痛までとはいかないくらいで骨折と気が付かない場合もあります(>_<)「動作開始時」のときに痛みを感じることが多いです。また、骨粗鬆症が原因で圧迫骨折を起こすと、「1年以内に他の椎骨で骨折が起こる」といわれ、この状態になると、急に身長が縮むことになります(*_*)好発部位として、胸椎と腰椎の移行部でよく診られます。折れ方としては、前方が潰れるように折れるのが多く骨折部が中央部にまである場合は、痛みは感じないこともありますが骨折部が後方にまである場合は、とても強い痛みが出ます。(破裂骨折)重度の場合には、足先の方まで痺れを感じたり、直腸膀胱障害を伴う可能性があります。転移性骨腫瘍の場合は、転んだ、ぶつけた等の原因がなく、急に痛みが出たり、腫れてくることがあります。

治療としては、基本的には保存療法になり、軽度の圧迫骨折の場合は「硬性コルセット」の着用をします。約2週間程から骨癒合が始まります。受傷後、重度や転移性骨腫瘍の場合は、骨折部による影響で脊椎の不安定さが出るので、外科手術を行います。痛みが強い方は痛み止めを服用、直腸膀胱障害が出てる人も薬を服用しながら治療を行います。骨折部が骨癒合するまでは、変形は進行し続けるので治療は継続することをオススメします(‘ω’)

予防・対策は、骨粗鬆症による骨折が多いので、前回、前々回も書いたように骨密度を下げないようにすることが大切になりますそのためには、栄養が大切になってきます(>_<)カルシウムビタミンDマグネシウムを意識的にとるようにしましょう!!また、ビタミンDは紫外線によって活性化されるので外に出ることも大切です!!骨密度が下がってきている方は、もちろん食事もですが、薬で骨密度を下げない、上げることをしましょう。痛みを軽減させるには治療を続けることや、運動、体操も大切です。経過を診て、痛みが出ない程度に身体を動かしましょう!!

定期的に骨密度を測り、自分の状態を把握しておくことも予防・対策につながります。

分からないこと、聞きたいことなどあれば、お気軽にスタッフまで(^^)/

 

 

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